眠るルディ(子犬)

マッサージを受けるとどうしようもなく眠くなってしまう3つの理由

なぜ、イビキをかいて眠ってしまうのか?
それって「もったいない」ことなのか?

眠るルディ(子犬)

それはマッサージの「効果」が出ているからです。
マッサージの強度が「ぬるい」からではありません。

マッサージを受けて眠ってしまったことはありますか?
施術者の側から見ると、それはまさに「落ちる」といった感じで、
さっきまで自ら話していたお客様が突然にイビキをかき始めることがあります。
施術者として、私はこの現象を「マッサージの良い効果がよく出ている」と考えているのですが、
お客様によっては「眠ってしまったらもったいない」と思ってしまうみたいですね…
または何故か自分から「今日は寝不足だったから…」と言ってくるお客様もいます。
そのタイプのお客様から感じられる「腑に落ちない」感じについて、
今日は『マッサージを受けると眠くなる理由』を書きたいと思います。

「落ちる」様に急激に眠くなる3つの理由

  1. 副交感神経に切り替わるから

  2. 「脳」の血流が減少するから

  3. 「脳内麻薬」が分泌されるから

以下で順番に説明します。

1.副交感神経に切り替わるから

副交感神経と睡眠

全身の「モード切り替え」をしている「自律神経」は、
例えば「エアコンの自動モード」の様な働きをしています。
暑ければ体温を下げるために「汗」を出させ、寒ければ血管を収縮させて体温の放散を防ぐ…
といったように、他にも全身的にさまざまな調節をしています。
その自律神経には2種類あり「交感神経」「副交感神経」があります。

交感神経は大雑把に言って「活動・緊張モード」
副交感神経は、「休息・弛緩モード」です。

本来は「自動的に」切り替わって「オン・オフ」されるはずなのですが、
忙しい人、ストレスが多い人というのは、常に交感神経が優位になってしまい、
「副交感神経」が働きにくい状態にあります。

ほぐしやマッサージで筋肉が弛緩したり、「きもち良さ」を感じると、
ようやくモードが切り替わり、副交感神経が働きます。
・・・そうすると、眠くもなります。

2.「脳」の血流が減少するから

パイプカン

全身の血流量には限りがあります。
起きている時の血流は、脳への血液供給にも多く「配分」されているので、
脳の働きを活発にできています。

マッサージを受けると「流れ」が変わります。
もちろん、マッサージをされている部分に向かって血液が流れ始めます。
この時に、「体の各所」に向かった新鮮な血液が、筋肉を温め、コリや老廃物を除去し、
酸素や栄養を配給して、回復・修復を促進します。

しかしそうすると、「脳」への血流量は、これまでより減少します。
脳の活動が鎮静され、意識が遠く、眠くなります。

※この、血流の方向で考えることは、他のことでも説明に使えて、
「運動後は、すぐにはお風呂に入らない方が良い」ことにも当てはまります。
運動後は、使われた筋肉に血流が向かっています。
普段は使われていない筋肉にも血液が酸素や栄養を運び、乳酸を排出しようとします。
すぐに入浴してしまうと、血流は皮膚などに「配分を取られる」ため、筋肉への血流は減ります。
結果、回復は遅れます。

表現が適切かどうかわかりませんが、
全身を丁寧にマッサージする行為というのは、水道管の「つまり」を取ることにも似ていますし、
「バルブ」を開放していく作業にも似ていると、個人的にはイメージしています。
そうすると、普段は「つまって」流れていなかった部分にも血液が通り始めます。
血液の流れ方が変わり、脳血流が減少し、眠くなってもおかしくありません。

3.「脳内麻薬」が分泌されるから

エンドルフィン

エンドルフィンとは、脳内で機能する神経伝達物質のひとつです。
「脳内麻薬」とも呼ばれていて、モルヒネの6倍以上とも言われる「鎮痛効果」があります。
また、精神的ストレスの解消にも効果があります。
少し矛盾するようですが、「脳を活性化する」作用もあります。
脳が活性化されたこと以上に、「痛みから解放」され「精神的ストレスが解消」された影響が強く出たならば、
眠くなるのかもしれません。

マラソンなどで長時間走り続けると気分が高揚してくる作用「ランナーズハイ」は、エンドルフィンの分泌によるものとの説があるそうです。
そして、マッサージにも、エンドルフィンを分泌させる効果があるそうです。

「眠くなる」ことの理由かどうかは、はっきりとはわかりませんが、エンドルフィンは「多幸感」をもたらすそうですから、
マッサージを受けると気分も明るくなったり、「至福のひととき」と感じることには、科学的な根拠もありそうです。

持続圧は鎮痛系の手技で「眠れる」マッサージ

リラクゼーション、整体、カイロ、外国のマッサージ技法を含めて、
様々な手技の系統がありますが、
私の使用する「持続圧」は圧迫法の一種です。
持続圧では、皮膚や表面ではなく深層の筋肉にゆっくりと圧をかけ、血液を流し込みます。
鎮痛・鎮静系の技法でもあり、副交感神経を働かせ、エンドルフィンを分泌させます。
「眠くなる」ことが良い効果や目的である場合、速いテンポで叩いたり押したり、表面を擦ったりする手技よりも、効果が高いと考えています。

女性もイビキをかいて眠る
大男が5分で眠る

これまで、たくさんのお客様に施術をしてきて、数え切れないほど目撃しています。
日常茶飯事です。
マッサージを受けて眠ってしまったことが「腑に落ちない」人もいるかもしれませんが、
私としては、効果が出ているからお客様が眠ったと考えています。
お好みや目的が違うのであれば、それは仕方がありませんが、
「力が物足りないから」眠ってしまうということが、あるでしょうか?
私が受ける側だったら、物足りなくて不満があれば、眠れません。
良いところに指圧が入らず、おかしなところばかり押されたら、眠れません。
やたらテンポが速くマッサージされたら、眠れません。

血流が良くなり、きもち良くなり、緊張と痛みから解放され、
麻酔にかかったように「落ちる」
この体験をしてほしくて、丁寧にマッサージさせて頂いています。

もしかしたら、自宅で眠っても疲労が取れない人にとって、
マッサージを受けて眠る60分は凄く効率の良い「眠り」かもしれないですよ。
その場で眠らなくても、受けた日の夜はよく眠れるというお客様もいます。

最後に、私にマッサージを受けている間、会話を楽しみ、眠らないお客様へ。
「眠らせる」ことよりも「緊張をゆるめる」ことが目的ですから、会話があった方がリラックスできるお客様に対しては、楽しくお話をさせていただきます♪
眠らなければ疲労回復や鎮痛の効果が出ないというわけではないですよ♪

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