アギーレ

アギーレの“修正力” オーストラリア戦

アギーレ

前半の内にシステム変更を指示したことに感心

ひさしぶりにサッカーの話を。
11月18日のサッカー日本代表戦、対オーストラリアをテレビ観戦しました。
2-1で勝利したことや、選手の個人評価は他にまかせます。
アギーレ監督の采配について。

個人的に、アギーレは良い監督だと思う

この試合、前半途中でのシステム変更、
【4-1-2-3】から【4-2-3-1】への変更がすべてだったと思う。
そのことに対しての感じ方は意見が分かれそうだけど、
私は今後のアギーレJAPANへの期待が高まった。

4-1-2-3

「遠藤の後ろにパスを通されすぎ」

試合開始時のフォーメーションはシステム4-1-2-3。
アギーレ監督の基本システムだった。

遠藤は前の試合で絶賛のパフォーマンスを見せており、この試合でも、日本の攻撃の場面では、遠藤がボールにタッチすると日本の攻撃の流れが潤滑になるのは明らかで、やはり凄い選手だ。
念のため、私は遠藤選手が嫌いなわけではない。

遠藤

しかし、オーストラリアが攻撃する場面では、位置の高い遠藤の横や後ろにパスを通されたりドリブルで侵入されることが多かったように、私には見えた。

アギーレの4-1-2-3はアンカーと呼ばれるポジションに1人の守備的ミッドフィルダーを置く。
この試合では長谷部。
遠藤のポジションはそれよりも前、比較的攻撃的な位置に置かれていた。
このシステムでの遠藤は、ボランチではなく、フォワードと距離が近い場所にポジショニングしていた。
アンカー長谷部はディフェンスラインの1列前。

前半、オーストラリアの攻撃が遠藤の後ろのスペースから侵入してくる場面が多く、長谷部のカバーが間に合っていなかった。
遠藤はフォワードと一緒に前線からのプレスに行くのだが、その横や後ろにスペースができていた。

4-2-3-1

遠藤の位置を下げて修正、その見極めが速かったアギーレ

するとアギーレは前半の内からピッチ内の選手に指示をして、システムを変更した。
【4-1-2-3】から【4-2-3-1】への変更。
遠藤を長谷部の隣まで下げ、ダブルボランチにした。

これによってオーストラリアは攻撃しにくくなり、試合の展開が大きく日本に傾いた。
また、守備的な仕事をさせるのであればと、その遠藤に代えて対人プレーやボール奪取に強い今野を投入したことも、遠藤が抜けたことで落ちた創造性を乾の投入で活性化させたことも含めて、かなり見事な采配だったんじゃないか。

サッカーのポジションは流動的だが…

サッカー選手の周囲には目に見えないサークルはない。
選手が置かれる「ポジション」は、あくまで基本の位置であるだけで、状況に応じて大きく外れてもいい。
だから、試合開始時のシステム【4-1-2-3】であっても、遠藤が守備をしに、スペースを埋めに、下がってくることも不可能ではない。
しかし、それでもシステムと基本ポジションの設定は大事だ。
選手は、自分のポジションを「意識」して、他の選手との相対で位置をとるからだ。

サッカーの監督、とくに代表チームの監督の大きな仕事は、
選手の能力を高める「育成」というよりも、この選手にどのポジションを与え、どう意識させて動かせるか、という「配置」や、リアルタイムの試合中に、敵にどこのスペースを突かれているのかを見極めて、ポジションの修正を指示する「采配」、そして、チーム全体の機能を見た「選手交代」だと思う。

この試合を見て、【4-2-3-1】のダブルボランチに変更したことを、
「ザックJAPANに戻した」と捉える人もいるかもしれないけど、私は違う感想を持ったという話。
試合中に展開を見て的確にシステムを“修正”したアギーレに感心したという話でした。
この観察力、柔軟性を持ったアギーレ監督には期待したい!

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