整体・カイロの違い

整体もカイロプラクティックもデタラメ② ~知識・技術のレベルが保証されていない~

前回、整体やカイロプラクティックが言う「ゆがみを直す」には危険性があり、効果も限定的であると書きました。

そうすると、整体師等は反論したくなると思います。
自分の整体術は危険ではない、脊椎や骨盤の矯正だけが整体ではない、
筋肉にアプローチするソフト整体だ、だとか。
しかしそんなことは重要ではないのです。
「民間資格」である整体師等には、名乗るために何の決まりもないので、
誰でも、明日からでも、名乗ることができる。
整体師が「私はスクールを出た」と言うだろうけども、何ら法制化されていないということの意味は、
どういう科目を何時間、何年間、学ぶという決まりもないということです。
そして、「整体とは」という定義もないということです。
「○○式整体だ」と言ってしまえば、何でも整体になってしまいますから、
「自律神経療法だ」「食事療法だ」「セラピーだ」「気功だ」「レイキだ」

もう何だっていい。組み合わせ自由状態です。

基本、あやしげな人が名乗りやすい肩書き、それが、
「ほにゃらら整体」だと思ってください。

その足を治す秘孔はこれだ

少し法律の話をします。

医師以外で、合法的に疾病の回復のために独自判断で施術できるのは、

あん摩マッサージ指圧師(略称→マッサージ師)
はり師、きゅう師(鍼灸師)
柔道整復師

と、限定されます。
※看護師や理学療法士などはあくまでも「医師の指示の下」となります。
※助産師は対象者が限られます。

「あはき法第12条」で、マッサージ師、鍼灸師、柔道整復師以外の医業類似行為は禁止されています。

ん!?まちがったかな…

ん!?

駅ナカにはクイックマッサージ店があるし、スーパー銭湯にもボディケアやリラクゼーションがあるのが当たり前、
整体もカイロプラクティックも堂々と営業しているよ!?
逮捕もされていない。

これには複雑な事情がありますが、ざっくり言うと、

リラクゼーションであればOKということになります。

過去の裁判で、
「人の健康に害を及ぼさなければ、有罪にはできない」となっています。
また、総務省による日本標準産業分類には、
【リラクゼーション業(手技を用いるもの)】が認められています。

つまり、国家資格者にはそれぞれ思うところがあるでしょうし、特にマッサージ師にとっては面白くないかもしれませんが、
事実上、治療目的ではない「癒やし」のリラクゼーションを今さら規制することには無理があるし、
消費者にも需要があります。
企業化しているボディケア店、リラクゼーション店が、マニュアルにして「ケガはしていません。治療目的ではありません」と施術開始前に客に署名させたりするのは、そのためです。

リラクゼーション

そういった「リラクゼーション店」は、「上手い、下手」を抜きにすれば、問題にされませんが、
むしろ問題があり危険なのが、整体やカイロプラクティックです。

それらの肩書きを名乗る者は、たいてい「先生」と呼ばれています。
さまざまな痛み、症状、病気に対して効果を謳っています。
「治療」という言葉を避けていても、はっきり言って治療が可能であるかのように言います。
話を最初に戻すと、整体にしてもカイロプラクティックにしても、
日本では法制化されていませんから、それをいいことに、
様々な、独特の術、療法を勝手につくっていますが、
事故を起こさない限り処罰されないだけで、直接的にケガをさせる危険性、本当の医療から遠ざけてしまう危険性等において、悪質です。

こう言っても、
「ただのマッサージには興味がないが、凄腕の整体やカイロの先生には治してもらいたい」

とお考えの方もいるでしょう。
では、その【整体師】【カイロプラクター】の肩書きの信用度について、もう少し書きます。

整体師

そもそも論です。

当人らは「民間資格」だとか、もっともらしい資格を名乗りますが、
法制化されていない誰でも名乗れる職業名で「治療めいた」ことをしているのですから、
【無資格施術者】と言われても仕方がない人たちです。

再び、私のプロフィールを載せます

私は日本の国家資格者、柔道整復師です。
接骨院で勤務経験があり、接骨院を開業する権利もありますが、
現在は自由診療専門でボディケア店を経営、施術者は私一人です。
総務省による産業分類では「リラクゼーション業(手技を用いるもの)」となります。
考えあってのこととはいえ、我ながら【珍種】です。

【柔道整復師】を例にしますと、
国が認可した専門学校で3年間学び、
柔道整復学だけではなく、解剖学生理学運動学一般臨床医学等々必修します。
実技の授業や実技の国家試験もありますが、最終的に座学の国家試験に合格しなければ、国家資格を得られません。
卒業するだけでは国家資格者になれません。
国家試験は、通っていた専門学校ではない場所で受けました。

このことの意味は、
国が、この資格の資格者に全国一律一定以上の水準を課していることであり、
資格者の知識等を保証するものです。

【整体師】はどうか。
「無資格ではない」「学校を出ている」と言っても、
何の科目を、何時間、何年間という決まりもなく、
学校自体、自由につくることができ、「何をもって資格者と認定するか」も自由です。
極端な話、私が明日から「整体スクール」を開講することもできるし、
1日だけ、実技を教えたとして、その日の内に認定証をあげることもできて、
その人はもう、整体師を名乗れてしまいます。
解剖学も、医学知識のかけらも、ない人がです。

「失礼だな、私の学校では解剖学も学ぶぞ」
「私が通う整体の先生は、医学知識もあるけど」

そう反論したって、国家試験を受けなくても名乗れる資格とは、そういうことなのです。
【整体師】という肩書きの人間を信用するとは、そういうことです。
【整体師】をはじめとして、様々な民間資格、認定資格を連ねているでしょうけども、
医療周辺の【国家資格】を持っていなければ、信用に値しません。

整体・カイロの違い

カイロプラクターは、整体師より高尚であるかのように主張しますよね。
整体やリラクゼーションとはちがうと。
上で書いた「あはき法第12条」を思い出してください、

医業類似行為が認められた国家資格でないカイロプラクターは、
「リラクゼーションではなく、治せます」などと謳う時点で違法状態です。

もっともらしいプロフィールを書いていても、カイロも法制化されていませんから、
「何者かわかったもんじゃない」という意味で整体と大差はありません。

「カイロプラクティックは、アメリカやヨーロッパ諸国では医者として認定されている。」
これは誤りです。
海外でも、扱いはあくまで、「民間療法」です。
「Doctor of Chiropractic」の「Doctor」は、「医師」という意味ではありません。
また、「アメリカで学位を取得した」と宣伝する人がいますが、
それは学校を卒業しただけです。
アメリカでも、国家資格に合格しなければカイロプラクティックの資格者として扱いません。

このへん、消費者も何故か「カイロの先生」には信頼が厚いようですので、
こちらでご確認ください。

この様に、あくまで日本で国家資格と認められていない類に関しては、
整体だろうがカイロだろうが、タイ古式マッサージだろうが、
法制化されていないために知識・技術の水準が保証されない事や、
「リラクゼーションではなく治療」という雰囲気を漂わせている時点で違法状態です。

柔整免許

疲れたとき、心身をリフレッシュしたいとき、
日頃のボディケア、リラクゼーション

そうしたとき、
気軽に受けたいのなら、あらかじめリラクゼーションと謳っているお店へ、
「上手い先生を探している」のなら、国家資格者のいるボディケア店へ。

現在、「腕のある整体・カイロの先生」と呼ばれている者は、違法的で危険な行為をしている事、
現在、「ソフト整体」や「上手な先生」にある需要は、国家資格者が引き受けるべきですし、
実際、その流れにあるでしょう。

本来、急性の外傷にのみ保険適用のはずの接骨院では、
患者側にも需要がある上で、実質マッサージをしてしまっているという問題もあります。

歯科医には、あえて保険診療をやめて、インプラントや自由診療専門となり、
一人の患者に時間をかけて、質の高い治療をしている歯科医がいますが、

医業類似行為者も、そうなっていくような気がします。

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